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【南阿蘇鉄道】熊本地震被災で存続の危機

熊本 ワンピース ラッピング列車 南阿蘇鉄道

南阿蘇鉄道:地震復興
ラッピング列車

南阿蘇鉄道は、その名が示すとおり広大な南阿蘇のカルデラ平野を横切る鉄道。以前は国鉄が経営していましたが、現在は第三セクターに転換して運営。

同社は観光地の雄大な景色をいかした『トロッコ列車』を運用しており、じかに阿蘇の大自然を体験できる特別の客車は観光客にも好評。


未曾有の大地震で線路が寸断

熊本地震 南阿蘇鉄道 被害状況 写真 [フランキー銅像 熊本復興プロジェクト]
そんなところに、2016年に発生した熊本地震が阿蘇地域を襲う。
熊本地震は、震度7の直下型地震を2度も発生させた地震観測至上でも類をみない激震で、南阿蘇にも大きな被害をもたらしました。とくに深刻だったのが、南阿蘇に通じる道路がことごとく被災してアクセスルートが閉ざされたため、南阿蘇地域は産業・観光ともに窮地に立たされた。

南阿蘇鉄道も熊本地震により大被災し、線路・トンネル・設備などに被害が多数発生。 とくに、立野地区(立野駅~長陽駅間 4.7km)を中心に被害甚大。
おもな被害は立野橋梁、第一白川橋梁の損壊、犀角山トンネル、戸下トンネル亀裂多数。さらに、地番沈下・崩壊による軌道狂い、土砂崩れによる線路埋没箇所多数。これに、6月20日、21日の大雨による二次被害も発生しました。
なお、全線運休によって町外の高校・大学等への通学が困難な学生に対する緊急措置として、緊急通学バスの運行をしました。

2016年7月31日より一部区間(高森駅から中松駅)の復旧完了において運行開始。2023年夏の全線復旧へむけて区間限定ながら営業を再開した。
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2023年7月 全線運転再開

2016年 熊本地震で駅舎・線路・架橋・トンネルが被災し、一時は存続が危ぶまれた『南阿蘇鉄道』が、約7年ぶりとなる2023年7月15日に全線復旧開通する。
地震後運行再開したトロッコ列車[南阿蘇鉄道]
これにあわせて、地震被災で建替え工事が進められてきた立野(たての)駅の新しい駅舎が完成し、2023年3月31日に落成式が行われました。

南阿蘇鉄道が運行させている高森線は、2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けた。一時は全線にわたり運転を見合わせていましたが、同年7月31日から中松~高森間(7.1km区間)の運転を開始したものの、立野~中松間(10.6km区間)の短期間の復興は不可能だったため、約7年間は不通となっていました。

運転再開のメドが立った理由は、復旧計画で大きな割合をしめていた立野渓谷の架橋(第一白川橋梁)とトンネルの復旧工事が、2022年度中に完了することが決定したため。

JR肥後大津駅までの直通運転の開始

今回の南阿蘇鉄道 全線運転再開のニュースには、もうひとつの特別な情報が含まれていました。

それは、全線運転再開と同時期に、南阿蘇鉄道の高森駅からJR九州 豊肥線の肥後大津駅まで、直通列車の運転を開始するという情報でした。

南阿蘇鉄道は、JR 豊肥線への乗り入れに対応した直通運転用の新型車両『MT-4000型』を導入し、肥後大津~高森間を1日2往復の運行を開始。

全線復旧に向けて試運転中の列車


トロッコ列車車両

トロッコ列車の編成[ゆうすげ号・南阿蘇鉄道]
トロッコ車両は2種類あって「トラ70000形」2両と「トラ20000形」1両を組み入れた編成。
トロッコ列車ゆうすげ号車内[南阿蘇鉄道]
座席はスチールフレームをベースに、木製の背もたれと黒シートのクッションを合わせたトロッコのイメージ沿った簡素なもの。
トロッコ列車車内・対向4座席[南阿蘇鉄道]
トロッコ列車の客車は完全開放型の車窓をもつ車両。対面4座でドリンクホルダーテーブルが付く。全席禁煙・ペット類の持込禁止。
DB16形ディーゼル機関車[南阿蘇鉄道]
トロッコ列車を牽引するディーゼル機関車は、前後に2台あるDB16形(DB1601・1602)。2007年製で『北陸重機工業(ほくりくじゅうきこうぎょう)』によって製造。
DB16形ディーゼル機関車運転席[南阿蘇鉄道]
ディーゼル機関車の運転席は2つ。夏には、上部に備え付けられた小さい扇風機がブンブン可動して運転手さんを少し涼ませてくれます。

南阿蘇鉄道のコラボ列車

ワンピース コラボ列車 サニー号トレイン 南阿蘇鉄道


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